かえってきたおとうさん
『かえってきたおとうさん』
モーリス・センダック:文と絵
松岡亨子:訳
『かえってきたおとうさん』は、
『はじめてよむどうわ』におさめられている四話の中の第二話です。
E・ H・ミナリックの文と
モーリス・センダックの絵の
絶妙な空気感あふれる二人の作家による
こぐまのくまくん シリーズ。
遠くに漁業の仕事に出かけていた
こぐまのくまくん のお父さんが
返ってくるお話です。
子どもにとっての父親の存在が
丁寧に描写され、描かれています。
いつもいつも
お母さんの愛の深さが滲み出ていて
母親の役割を考察できる一冊です。
子どもにとっては
何よりの家庭の平和が
安心した心の平和を育てます。
子供が読み取るところと
大人が読み感じるところは
同じところと、違うところがあります。
それだけ深い思考性を
私たちに届けてくれるお話絵本だと感じています。