ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

ふたりはともだち

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アーノルド・ローベル:作

三木卓:訳

文化出版局ミセスこどもの本

 

 

仲のいいがまくんとかえるくんの

暮らしを見ていると

仲がいいということが

楽しく素敵で大切なことだと

ほんわりしみじみ伝わってきます。

 

絵と色彩もその効果があるのかもしれません。

 

二人の会話だけでできている絵本ですが

そのやりとりが

なぜか羨ましいなあと思うほど

牧歌的で平和です。

 

計算も傲慢さもなく

素朴で、思いのまま。

 

話したことは、裏も表もなくそのままで

聞いたことは、そのまま受け取る

というのでしょうか・・・

 

人と人との関係には、

少し疑問や、自分なりの解釈が入り

そのまま受け取ってもらえることは

よほどの信頼関係がないと

難しかったりすることがあります。

 

二人の間には、

自分の気持ちを正直に嫌なら嫌と言う。

それを聞いても、

そのまま通りに受け取って

自分の気持ちを相手に伝える

 

そんな心のキャッチボール。

心から出た言葉が、

気持ちの良い流れを作って

通い合います。

 

ワガママも全部受け入れて。

ほんわりとしたユーモア感。

本当に二人はいつも一緒のトモダチですね。

 

静かな時間が流れてきます。