おちゃのじかんにきたとら
『おちゃのじかんにきたとら』
ジュディス・カー:文
晴海耕平:訳
童話館出版
「いったい だれかしら
ぎゅうにゅうやさん ではないはずよ」
この言葉が、
こどもたちにはお気に入りなのでしょうか?
お茶にしようとした時に
玄関のベルがなって、
大きなとらがいた・・・から始まるお話です。
一緒に、お茶を飲み
とらは、有り難うとさようならをいって帰るという
ほのぼのとしたお話です。
ソフィーという女の子のお洋服や
とらさんと一緒の表情が
優しく楽しそうで
恐いとらがきてどうしようはないのです。
一緒にお茶を飲み、
帰るというという単純なお話ですが
なぜか、子どもはお気に入りです。
ベルリン生まれの作家は、
ナチスの手を離れて
スイスとフランスですがした後
イギリスに移ったとのこと。
深層にしずむ深い思いが
あるのでしょうか。
とらを受け入れる
ソフィーも、お母さんも、お父さんも
温かなもてなしです。