ちいさな赤いとうだい
「ちいさな赤いとうだい」 BL出版
文 ヒルデガード・H・スウィフト
絵 リンド・ウォード
訳 掛川恭子
近代化の波に、
飲み込まれたものがたくさんあります。
巨大な建物の建設は、
新しい文明をつくりますが
こまやかに育まれた文化を
壊していくことも事実です。
古いものには、
長い歴史と、
貴重な知恵の結集が
ぎっしりと詰まっています。
賢明な判断を
見失うときがあります。
近代化が進んできた中で
大事なものを照らし守っている
人たちがいます。
光の先を見ながら
自分の進む先、考え方の先を
照らしてくれているように見えて・・・
灯台の明りは、
暗夜の道を迷わないよう
いつも
明るく照らし守ってくれます。
小さな赤い灯台は
いつも、
大切なものを守って埠頭に立って。