ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

武士の娘

f:id:micicokuma:20190720153737j:plain

「武士の娘」

 杉本鉞子 著
 大岩美代 訳
 
 
原書は『A Daughter of the Samurai』
杉本鉞子著「A Daughter of the Samurai」
日本人で初めて!
7カ国の翻訳本となった「武士の娘」
 
New York で英語本として出版された。

戊辰戦争当時の
長岡藩家老・稲垣平助の六女である杉本鉞子(えつこ)について。

明治19年に15歳で単身上京し、23歳で結婚のために渡米。
和骨董店を営んでいた夫の死後に
一時は日本に帰国したが、
再び二人の幼い娘達を連れて渡米。

その後、
日本文化について書くライターとなり、
やがてはコロンビア大学の講師にまでなった女性である。

彼女が英語で執筆した
“A Daughter of the Samurai (武士の娘)”は

アメリカでベストセラーとなり、
7ヶ国語に翻訳された。新渡戸稲造の『武士道』同様、

諸外国に武士の精神について広めたこの本は
鉞子の半生を綴ったもので、
当初は雑誌 “Asia”で連載されていたシリーズに加筆した内容。

武士道は古いという風潮が強まっていた明治期においても、
侍の精神を疑うことなく守り続けていた稲垣家で
厳格に育てられた鉞子の物語は、
子々孫々と受け継がれてきた

日本の倫理観、美意識、そして叡智に溢れている。
{引用}

現代に生きる私たちが、忘れてきたものについて
考えるきっかけを与えてくれる一冊の本。

忙しい日々に、
少し立ち止まって
気概を持った生き方に触れてみたい。