ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

さよなら ペンギン

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「さよなら ペンギン」」   東京糸井重里事務所

え:湯村輝彦
文:糸井重里

 


大人になっていくと
そんなことは、ありえない!
ということから、抜けられないことがあります

こどものときは、
どんどん空想のお話しが、
自然にどんどん膨らんでいきました。

膨らんで膨らんで、
しまいには、ぱあ〜んとはじけても

また、どんどん、なんのその。
そのひろがりに遊ぶ名人。

デタラメが、とびきり面白くて
あははと笑いながら、大きくなっていきました。

でも、いつか
やはり大人になっていくと
その大きくなっていった想像の風船が
ぱあ〜んとしぼんで小さくなってしまいます。

屋台で風船売りが懐かしいのは
失なってしまった子どものころに
もどりたいなあとおもうのかもしれません。

ナンセンスがおなかをよじって笑えなくなったら
少し、深呼吸をすることにしています。

海水パンツをはいたペンギンと
一緒に遊べなくなったら
野原を思いっきり走ってみようかしら。