いちりんの花
文:平山 弥生
絵:平山 美知子
(追記:英語版 A Little Flower 訳:ピーター・マムミラン)
遥かむかし、むかし
広い宇宙に、「地球」という惑星が生まれました。
天と地がわかれ、
いちりんの花が咲き、大地に広がっていきました。
生きとし生けるものたちが暮らす星。
互いにわかりあうことは、握手。
いつしか、握手が武器ににかわり、
多くの命がなくなっていくようになりました。
それでもお日様の光は温かい。
いちりんの花がまた咲き、また大地に広がります。
深い悲しみからまた歩き出せるのは
温かな光、
小さな花が倒れてはまた咲き、
命は続いてきたのでしょう。
温かさに包まれて、生きる力をおもいます。
広い宇宙の命が愛おしくなりまた。