ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

くものうえのハリー   

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城井 文 (しろい  あや)  作・絵

バイ インターナショナル

 

 

 〜 ぼくと おかあさんの たからもの 〜 

 

 

ある美しい村に、

羊のお母さんと、子羊ハリーが住んでいました。

 

が、

子羊のハリーは、突然死んでしまいました。

 

お母さんは、

悲しい気持ちでいっぱいになり

何もできなくなり、ベットから起きる元気もありません。

 

こどもに先立たれた親の悲しみは

例えようがありません。

 

雲の上から

ハリーもさみしく悲しみでいっぱいでですが

お母さんの悲しんでいる姿を見ると

お母さんのところに行けば

元気になるはずと、

ハリーは思います。

 

雲の上では

川を渡る順番を待つひとが並んでいます。

大切な思い出のものを持って。

 

ハリーは考えます。

ハリーにとって、

お母さんとの約束のもの

思い出のものは、なんだったのでしょう?

 

そして、思いついたのは・・・!

 

親子の愛情は、

無償の与える愛と言われています。

母親が子どもを育てる過程で

愛情を注ぐ姿は、美しいものです。

 

たとえ、新米お母さんでも、

いつの間にか

オッパイを飲む赤ちゃんに

自分の全てを委ねています。

 

もちろん赤ちゃんも、

全幅の信頼をママに。

 

愛おしいすがたです。

 

 

親は、子どもを愛でつつみます。

 

こどもも、

実は、大好きなお母さんを

とびきりの笑顔で受け入れているのです。

 

 

お母さんの

苦しそうな顔

悲しそうな顔を見ると

とても心配になります。

 

どうしたらいいか分からなくて泣き出すことでしょう。

お母さんの代わりに泣いてくれるのかもしれません。

 

 

何しろ、こどもにとっての全ての愛の対象は

親だからです。

 

こひつじハリーが 

お母さんに残した

大切なたからもの・・とは?

 

母親の愛、

こどのも愛、

 

その両方が行き交う

親子の愛情。

胸を打つお話しです。