きつねものがたり
ヨセフ・ラダは、
作家で画家であり、画家で作家と、
自分の全生涯を語っている。
信じているのは、
青春時代の強烈な体験、
善良な人々、
感じ易い心、
そして忠実な愛情。
これが純粋な芸術の源泉だと述べている。
『きつねものがたり』 を読んでみると、
素朴な背景色彩と絵に
きつねくんの機知に富んだ行動から、
ヨセフ・ラダの源泉に辿り着く。
今は、
芸術・アーツに向かう一人の旅人と、
分かち合い共有できるときを
持てたことの喜びが大きい。
本は、
作者のこころの旅に
同伴することができる醍醐味がある。
歴史も環境も時代も違う国々から
生まれ出た物語から
読み取ることができるものは無限大。
本と音楽は、
人生の心の旅の友。
人生は
素晴らしい彩りに満ちていると
感じ入るこの頃。