ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

いたずらきかんしゃちゅうちゅう

 

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バージニア・リー・バートン:文&絵
 
息子たちの大好きな一冊。
図書館に集まる絵本好きな子どもたちも
膝を乗り出して聞き入る絵本です。
 
機関車ちゅうちゅうの、
自由に好きなことへの気持ちが
共感するのでしょうか。
 
読んでいる時、
言葉のリズムと視覚的な計算された言葉の配置に
引き込まれます。
 
こどもたちが引き込まれるものと
大人が引き込まれるものには差異があるかもしれませんが。
 
でもでも、どんな年代のかたでも
絵の力と言葉の力に魅了され
すっぽり絵本の世界に引き込まれ
絵本の楽しさを満喫できます。
 
バージニア・リー・バートンのデビュー作。
 
リー・バートンは、
『ちいさいおうち』で、コールデコット賞を受賞した作家ですが
機関車ちゅうちゅうは、息子のために書き
それが絵本作家としてのデビュー作なのです。
 
 
子どもたちの柔らかな脳裏に焼き付くのは
心地よい響きの言葉とリズム
それに、
簡素化している中に、
しっかりと全体が細部にわたりわかる機関車の絵。
 
そして、絵本を読んでいる人が、
一緒にそのお話の世界で遊び
傍に優しくいて包んでくれるという安心感のなかで
 
何よりの愛と信頼感。

それが、子どもたちの記憶に残っていきます。
深層へと。
 
それは、
心が安心して大らかに育つシャワーのように。
 
そうんなふうに
体感しています。
 
1937年にアメリカでは出版されています。第二次大戦前ですね。
日本での出版は、1961年(昭和36年)。
 
黒一色で描かれているにもかかわらず
機関車の生き生きと動く絵。
言葉が、イラストの一部であるような羅列。
原文の雰囲気をしっかりと捉え
日本語のリズムを合わせた村岡花子さんの訳。

絵本がロングセラーとなるのは
子どもたちの純粋な感性によるもの。
 
絵本は絵と言葉の本だと
感じ行った絵本です。
 
追記に、

 

『はたらきもののじょせつしゃけいてぃ』はこちら↓
 

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バージニア・リー・バートン:文&絵
 
乗り物絵本では、そのほかに
『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃ』も描いています。
 
雪でおおわれた街を、除雪車けいてぃが
一生懸命、雪かきをしていくお話ですが
雪国に育った息子たちは、ブルトーザーをケイティと思い、
雪かきの音がすると飛び出して
惚れ惚れと働く自動車をに見惚れていました。
 
こちらの本の訳者は
石井もも子です。
 
 
子供達に夢と希望を
生き生きとした日本語に訳して届けた訳者です。