森の絵本
『森の絵本』
長田弘:文
荒井良二:絵
森は、深い思索の場
詩人や文学者が、散歩する姿が浮かぶ。
深い森に入り込むと、迷う時がある。
木が一つ。
木が二つで、林。
木が三つで、森。
木が増えるたびに
知恵や、詩の言葉や、音楽のメロディが
豊かに複雑に絡み合い、豊穣な世界を表していく。
詩人の長田弘さんは、よく森を詩に書く。
詩人は、
ゆっくりと、森の中を歩きながら
五感にとどく、
音なき音を探し、聴くのだろう。
きっと、音楽家も・・・
きっと、哲学者も・・・
そこに見えてくるもの
そこに感じてくるものを
言葉や、音楽や、絵に
表して、教えてくれる・・
その美しさを。
大切なもの、大事なものの存在を。
森の沈黙から・・・。