詩人・まどみちおの「臨終」が伝える魂の行き先
『とおいところ』
まどみちお:作&絵
新潮社
詩人・まどみちおの詩に魂の言葉と出会う。
詩は、沈黙の生者と死者の交わりと語り合い。
亡くなった人と話すことができなくなった寂しさと悲しみ。寂寞とした想い。
詩は、その時、死者が遠くて近い存在であることを気づかせ、
死者との交わりをより深く傍にいる存在として語り合う場と時に誘われます。
沈黙という深淵で・・・。
詩は、その仲介をなす働きをしてくれます。
古の人と、他国の人と、会うこともなかった人とに、伝える魂の詩は、
時空を超えて魂と魂が出会う場を創ってくれて。
まどみちおの詩は、
遠く彼方の宇宙にいつも繋がって
魂が還るところを
おぼろげながら感じ流ことができ、ほっとする空気感に包まれます。
心の関わりの深い人との別れは
心の準備ができていなくて
悲しみが戸惑いを包みます。
亡き後に、
深くまた語らいが続いていく・・。
静かな沈黙の時を死者と共に・・
亡き人を思う。
「臨終」に寄せて・・・
『亡きひとに捧げる詩』#魂の還るところ#美しく生きる#心の癒し#詩は魂の言葉を紡ぐ