きみが、そうしてくれることを、宇宙がねがっている
まど・みちお 文
ささめやゆき 絵
本を開くと、巻頭に次のようなお知らせ文が書かれています
*
これは、童謡「ぞうさん」で
知られる詩人まど・みちおさんから、
ふるさとの小学校のこどもたちに
送られて手紙です。
1994年5月--
まどさん84歳の時のことでした
遊ぶことも、勉強も、お手伝いでも
どんなことでも、元気いっぱいに
すると、毎日が楽しくなる
どんなことでもできるようになる
辛いことや苦しいことを
ひとつづつ 片付けて乗り越えていくと
嬉しく楽しい
その繰り返しが
自分のなりたいような大人になる
そのように生きてくれることを
親も
世界中の大人が
いえいえ、
宇宙がねがっている
一回きりのその時、その時を
全力で生きて
地球を救って欲しいと・・
こどもたちにわかりやすい言葉で手紙を書きました。
大人の私たちにも
生き方を気づかせてくれます。
きみが、そうしてくれることを、宇宙がねがっている
まどさんの
宇宙からみる視点
はっと気づかされることだらけです。
詩人・まどみちおさんの世界観は
太古の昔に、
いえいえ、地球に、
いえいえ、宇宙に、
つながっている
大きな宇宙観を持った
魂の詩人です。
こどもたちに大切なことを伝えたいと
まどさんの言葉は、優しいです。
が、
まどさんの生き方の思索から生まれた
深い言葉は
こどもたちにとっても、大人になっても
道標です。