ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

よあけ

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『よあけ』
 ユリー・シュルヴィッツ:作・絵

 瀬田貞二:訳

 福音館書店

 

森でキャンプをしたことがありますか?

夕日が沈み、森がだんだん暗くなり

光が消えて、音が消えて

静かな静かな夜のとばりに包まれていく・・

 

もの皆、全てが、眠りにつく・・

動物たちも、虫たちも・・

木々も、すべてが夜の暗闇にすっぽりと包まれて・・

星や月を見ながら、いつしか眠りについて・・。

静かな森の中で眠ったことがを想像してみてください。

 

 

夜明け。

それは、ゆっくりと夜の暗闇から

朝に変わっていく時の流れ。

少しづつ何かが動き始めます。

 

 

鳥が・・

カエルが・・・

樹々のそよぎが・・・

 

次第に光がさして夜が明けて朝が来る時、

 

ものみな起き出す、朝。

 

その静けさ包まれた森の一夜を

この絵本は丁寧に描き出しています。

 

唐の詩人・柳宗元の詩『漁翁』の世界を、
ポーランドの絵描きが描き出した絵本です。

刻々と変わる時の流れを、
見事に詩情豊かな色彩で表しています。

時の移り変わり。

夜から朝へと動き出す営みが

湖に漕ぎ出す櫂のきしみのわずかな音に気づかされます。

美しい時の流れが胸の奥に届くようです。

 


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