ちいさいおうち
ばーじにあ・りー・ばーとん (著, イラスト),
佇んでいるものに宿る愛おしさは、
心のふるさにつながります。
自然の情景のなかに、
美しく溶け込み佇むものは、なおさらです。
でも、いつのまにか
人間が、その秩序を壊していくことがあります。
豊かな人間性は、豊かな自然の恩恵のなかで育まれるのに。
残念なことです。
いつか再生のときを迎えることが奇跡的にあるとすれば、
自然によって、新しく蘇る予感に安堵します。
ちいさなおうちが、見せてくれる変遷の歴史は、
内包した大きく大切なものを伝えてくれました。
バージニアリー・バートンは、
詩的な言葉と絵の圧倒的な力で、
時代を超えて、
その大きな大切なものを伝える芸術家だと
作品をみるたびに深い感動を覚えます。