ehon-labo’s blog  本の小部屋にようこそ libro favorito

絵本の持つ言葉の力、絵の力は、 深く、広く、温かく、優しく、楽しく未来への希望へとつなげる 言葉の世界.。絵本は、広い未知なる宇宙です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

おにたのぼうし

https://amzn.to/3cDOViy あまんきみこ:文 いわさきちひろ:絵 ポプラ社 鬼は、邪悪なものとして語られてきました。昔話でも、鬼退治。 対峙する対象としての存在です。 「泣いた赤鬼」という物語があります。 人間とお友達になりたい友人のために、 自分が…

時空を超えて、本は宇宙

ファージョン作品集:エドワード・アーディゾーニ挿絵 時空を超えて 本は、宇宙、 限りなく未知の世界がそこに存在している。 計り知れない、未曾有の世界があり 現存する本は、 その深遠なる世界のほんの一部しかまだ表していないのかもしれない。 が、私に…

マローンおばさん

『マローンおばさん』 エレノア・ファージョン:文 エドワード・アンティゾーニ:絵 阿部 公子 茨木 啓子 :訳 こぐま社 次々に訪れる動物たちに 乏しいながら持ってるものを与え 温かな火のそばで優しく介抱するマローンおばさん その暮らし その生き方に …

ちいさなあなたへ

https://amzn.to/3citDqQ 『ちいさなあなたへ』 アリソン・マギー:文 ピーター・レイノルズ:絵 なかがわ ちひろ:訳 子どもを産み その子の成長を見守りながら いつか年老いていく。 子どもだった頃、 娘時代、 結婚して母になり、 スクスク育つ姿を見なが…

せんそうはしない

https://amzn.to/32BZpdE 『せんそうはしない』 谷川俊太郎:文 江頭路子 戦争はしないのは 地球上に住む生命体のなかで 人間だけが戦争をする。 大人になると、戦争をする発想が生まれる なぜ、戦争になるのか? 平和を望みながら 戦争という手段で、平和が…

https://amzn.to/2PuRCt7 ルース・クラウス :文 マーク・サイモンと:作 きじま はじめ:訳 福音館書店 雪降る寒い冬も 節分を終え、立春を迎えると 春の兆しを垣間見始めます。 雪の森で冬眠をしていた動物たちも 目覚め始める時。 自然界の営みのダイナミ…

光る砂漠

https://amzn.to/2T5KJ3i 『光る砂漠』矢沢宰:文 童心社 21歳で夭折した生命の詩人・矢沢宰(やざわおさむ)の詩集。 短い言葉に宿る言霊は、透明で柔らかな心を映し出している。 生命。 生と死の狭間で生きる若き人に映る日常の断片は 限りなくそれゆえ…

魂に触れる八木重吉の詩

https://amzn.to/39VEKUv 澤村修治:作 よこてけいこ:絵 理論社 こころが哀しくなったとき、八木重吉の詩を読む。 こころが疲れたとき、八木重吉の詩を読む。 こころが寒くなったとき、八木重吉の詩が読みたくなる。 こころが空っぽになったとき、八木重吉…

詩人・まどみちおの「臨終」が伝える魂の行き先

https://amzn.to/2SOXTlu 『とおいところ』 まどみちお:作&絵 新潮社 詩人・まどみちおの詩に魂の言葉と出会う。 詩は、沈黙の生者と死者の交わりと語り合い。 亡くなった人と話すことができなくなった寂しさと悲しみ。寂寞とした想い。 詩は、その時、死…

たべる たべる たべること

https://amzn.to/2uTJmvl くすのきしげのり:作 小渕もも:絵 おむすび舎 たべることが、 いろいろなことにつながっていることに気づきます。 作者・くすのきしげのりさんは あとがきに、下記のように記しています。 ******** いのちを育む、祝う、…

きみが、そうしてくれることを、宇宙がねがっている

https://amzn.to/2uLdatY まど・みちお 文 ささめやゆき 絵 講談社 本を開くと、巻頭に次のようなお知らせ文が書かれています * これは、童謡「ぞうさん」で 知られる詩人まど・みちおさんから、 ふるさとの小学校のこどもたちに 送られて手紙です。 1994年…

遥か遠くを見つめる「旅人」と「詩人」の存在

「旅人と詩人の雑誌」ー八月の水ー BOOKLORE :http://booklorebooks.net/ 八月の水編集室 :http://kayuhiko.exblog.jp/ 大阪の出版社BOOKLORE(ブックロア)から、刊行されています。 創刊号は、2012年8月1日。 編集者の西尾勝彦さんの編集後記に次のよ…

常識と非常識

常識と言う言葉に縛られている「時」、「こと」を感じることがあります。 社会の中で、つつがなく暮らす時に 常識は、必要なこと。 でも、時々 窮屈に感じたり 反発してみたくなったり 我慢してみたり そんな気持ちも生まれる時が、あります。 非常識は、 い…

はじめてのおつかい

https://amzn.to/3arCyVJ 作:筒井頼子 絵:林明子 福音館書店 はじめておつかいをしたみいちゃん。 表紙の絵のみいちゃんの笑顔ができた喜びでいっぱい!! 筒井頼子さんの優しい言葉の使い方。林明子さんの絵の細部にわたる描写力。この二つが子供のはじめ…

Love Land

https://amzn.to/2uTK0sC 『LOVE LAND』 作:Mi-Yeonミーヨン PHP研究所 Mi-Yeonミーヨンさんの詩集を読む。 生きるということに、少しつまづいて 何事もなく平凡な日常なのに取り立てて問題がない静かな穏やかな日々なのに 生きるということを考え出すと生…

せんはうたう

ehon-labo.hatenablog.jp https://amzn.to/30AmPiV 望月通陽 絵谷川俊太郎 詩ゆめある舎 一本の線が、分かれ道を作り一本の線が、ふたつを作る。 交わる時は、出会いの時、未来に続く道のよう。 『せんはうたう』と題して、 谷川俊太郎さんの詩が 望月通陽さ…

絵本は手の中の展覧会

谷川俊太郎さんの詩で 『えほんのふるさと』という詩があります。 絵本を総括しているようで大好きな詩。 ************* 『えほんのふるさと』 谷川俊太郎 せんで できてる えほんのみちを よりみちしながら あるいていって いろで できてる ひ…

わすれられないおくりもの

https://amzn.to/35M7PQ2 作:スーザン・バーレイ訳:小川仁央 評論社 大好きな人の死。 その悲しみを乗り越えられるでしょうか? 英国では 馴染みが深く愛されているアナグマが主人公のこのお話は、身近な人を亡くした時、 そっと手渡したい一冊です。 優し…

絵本・イワンのばか

https://amzn.to/36tt75V イワンのばか 作:レフ・ニコラーエヴィッチ・トルストイ 訳:金子幸彦 絵本『イワンのばか』文豪・トルストイの民話小品集の一編『イワンのばか』の子どもたちに向けて絵本が出版されています。欲も得も、持たないイワンの生き方は…

トルストイ民話集 イワンのばか 他8篇

https://amzn.to/36uUAUG 作:レフ・トルストイ 訳:中村白葉 岩波書店 「本当の幸福とは何なのか」 足るを知るという言葉がある。 生きるために、働く。 自分のために。他者のために。生きるために。 欲が無いイワンの生き方は、究極の無私。 その時に必要…